今夏の東京五輪・パラリンピックで、海外在住の一般観客を受け入れないことが決まった。道内では札幌市でマラソン、競歩、サッカーの開催が予定されており、競技を通じ世界に北海道の魅力を訴えたかった関係者は落胆する一方、今後の準備に切り替えるべきだという声もあがった。
北海道陸上競技協会・橋本秀樹専務理事は「海外のファンに自然豊かな札幌のコースを見てもらいたかった」と語った。「選手は自分の人生をかけてトレーニングを積んでいる。アスリートファーストを考え、大会運営に万全を期したい」と競技のある8月まで入念な準備を進める方針だ。
サッカーは札幌ドームで1次リーグの男女、計10試合が予定されている。北海道サッカー協会の石井肇専務理事は、2002年日韓ワールドカップ(W杯)や19年ラグビーW杯では、「大通公園で、ファンが国を越えて交流しあっていた」と、国際色豊かな交流が大会を彩ったという思いがある。SNSでの発信など観戦に訪れられないファンへの展開力を強化する必要性を訴え、「(海外客見送りは)非常に残念だが、新しいチャレンジをしなければならない」と話した。
道内の観光業界では、コロナ禍…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル